広報・PR2026年7月15日

プレスリリース監視ツールおすすめ|他社の発表を見逃さない方法

他社のプレスリリースを見逃さないための監視ツールを、情報源・通知・料金で比較しました。配信サイトのフォロー機能、無料アラート、専用SaaS、クリッピングサービスの違いと、目的別の選び方をまとめています。

著者:商陣編集部

プレスリリースは、企業が「知ってほしい」と思って出す情報です。つまり、競合の意図や優先順位がそのまま表れます。にもかかわらず、日々の業務のなかで確認が後回しになり、重要な発表を数日後に知る——という状態は珍しくありません。

この記事では、他社のプレスリリースを見逃さないための手段を4種類に整理し、それぞれの守備範囲と料金を比較します。商陣(SYOJIN)はリリース監視サービスリアンカーを自社で運用しているので、実際に集める側から見た注意点も添えました。

リアンカーPR TIMES・Google Newsから競合のリリースを自動で集め、毎朝まとめて通知する競合監視サービス。無料プランあり、スタンダードは月300円。

リアンカーの公式ページを見る

プレスリリースを追う手段は4種類ある

まず全体像を押さえます。「プレスリリース監視ツール」と呼ばれるものは、性格の違う4つの手段に分かれます。

手段月額の目安カバー範囲通知向いている目的
配信サイトの企業フォロー0円そのサイトに出た分のみメール追う企業が数社に固定されている
検索エンジンのアラート0円インデックスされた記事メール業界キーワードを広く拾う
リリース監視型SaaS0〜数百円配信サイト+ニュースメール/チャット競合を継続的に、確実に押さえる
Webクリッピング5,500円〜Web媒体を広くメール/管理画面自社の掲載実績を管理する
網羅型クリッピング数万円〜Web+新聞・雑誌メール/レポート紙媒体の掲載報告が業務要件
料金・提供内容は2026年7月時点で各社が公開している情報をもとにした目安です。最新の条件は各サービスの公式ページで確認してください。

多くのチームが必要としているのは、上から3つ目までの範囲です。4つ目以降は「自社がどこに載ったか」を報告する業務がある場合に検討するもので、他社の発表を追う目的とは少しずれます。

情報源のカバー範囲マトリクス。PR TIMES、Google News、他の配信サイト、新聞・雑誌、SNSの5つの情報源に対して、専用ツール、無料アラート、クリッピングサービスがそれぞれどこまで拾えるかが示されている。
図:情報源ごとのカバー範囲。ツール選びは「媒体数」より「必要な情報源が入っているか」。

無料でできる範囲

配信サイトの企業フォロー

主要な配信サイトには、企業をフォローして新着をメールで受け取る機能があります。確実性が高く、費用もかかりません。追いたい企業が3社程度で、その企業が特定のサイトを使い続けているなら、これで十分です。

弱点は2つあります。企業ごと・サイトごとに設定が必要なので、対象が増えると管理が煩雑になること。そして、その企業が別のサイトから配信した場合は拾えないことです。

検索エンジンのアラート

キーワードで広く拾える手段です。企業名を知らない段階でも、カテゴリ名で新規参入を拾えるのが強みになります。

一方で、検索インデックスを経由するため、発表から届くまでに時間差が出ます。プレスリリースは公開直後が最も価値のある情報なので、この遅れは実務で効いてきます。速報性より網羅性を求める用途に向く手段です。

ポイント

無料の手段は「広く拾う」か「確実に拾う」のどちらか一方しか満たせません。両方を求めるなら、無料の組み合わせで頑張るより、専用ツールを1つ入れるほうが管理は楽になります。

リリース監視型のSaaSを選ぶときの見方

月数百円の価格帯にある専用ツールは、配信サイトを直接見に行くタイプです。選ぶときに見るべきポイントを4つ挙げます。

1. 対応している配信サイト

国内には複数のプレスリリース配信サイトがあり、企業によって使うサイトが違います。自分が追いたい競合がどこから配信しているかを2〜3社分だけ確認し、それが対象に入っているかを見てください。

1つのサイトしか対象にしていないツールでも、その企業が実際にそこを使っているなら問題ありません。逆に、対応サイト数が多くても肝心の1つが抜けていれば意味がありません。

2. ニュース報道も拾えるか

配信サイトを使わず、記者への直接配布だけで発表する企業もあります。この場合、リリースそのものは拾えませんが、報道記事としてなら拾えます。配信サイトとニュースの両方を対象にしているツールを選ぶと、取りこぼしが減ります。

3. 通知の頻度と届き方

毎朝まとめて1通なのか、都度なのか、時刻を選べるのか。プレスリリースは1日に何件も出るものではないので、朝のまとめ配信で実務上ほとんど問題ありません。

通知設計の3パターン比較。リアルタイム通知、朝まとめ通知、ダッシュボード確認のそれぞれについて、気づく速さ、読まれやすさ、埋もれるリスクが比較されている。
図:通知の届け方3パターン。速さと読まれやすさはトレードオフになる。

4. 過去の発表を遡れるか

見落としがちですが、後から効いてくる機能です。「あの会社が新プランを出したのはいつだったか」を調べる場面は意外とあります。一覧で遡れる、CSVで書き出せる、といった機能があると、報告資料を作るときに助かります。

商陣が開発しているリアンカーは、PR TIMESとGoogle Newsを対象に、登録した企業やキーワードの発表を毎朝まとめて通知します。無料プランで3件まで登録できるので、追いたい競合の発表が実際に届くかを確かめてから判断できます。

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取りこぼしが起きる3つのパターン

監視を設定していても、拾えないことがあります。原因を知っておくと、補い方が分かります。

配信サイトを使わずに発表された

自社サイトのお知らせページだけ、あるいは記者への直接配布だけで済ませる発表があります。この場合、配信サイトの監視では拾えません。企業名でのニュース監視を併用すると、報道経由で気づける可能性が上がります。

社名が本文に出てこなかった

報道記事では、社名ではなくサービス名だけで書かれることがあります。企業名のみで監視していると、この記事は拾えません。サービス名も一緒に登録しておくのが基本です。

対象の情報源に含まれていなかった

監視ツールが対象としていない配信サイトから出た場合です。追いたい競合が使っているサイトを事前に調べておけば防げます。年1回の確認で十分なので、一度時間を取って調べておいてください。

クリッピングサービスとの違い

混同されやすいので整理しておきます。クリッピングサービスは、もともと「自社がどこに載ったか」を調べるための仕組みです。

観点リリース監視型クリッピングサービス
主な目的他社の発表を早く知る自社の掲載実績を集める
登録の単位企業名・キーワード(複数可)自社名を中心に少数のキーワード
求められる網羅性主要な情報源をカバーしていれば足りる抜けがあると報告として成立しない
価格帯0〜数百円数千円〜数万円
レポート機能簡易なものが中心月次レポートまで整っていることが多い
目的が違うので、片方でもう片方を代用しようとすると割高になりやすい。

自社の露出管理が主目的ならクリッピング、他社の動きを追いたいならリリース監視型。両方が必要な場合でも、1つにまとめるより分けたほうが安く収まることが多いです。

目的別のおすすめ構成

競合3〜5社を確実に追いたい

リリース監視型のSaaSを1つ入れるのが最短です。月数百円の価格帯で、設定も数分で終わります。無料アラートを併用して、業界キーワードだけそちらで拾う形にすると死角が減ります。

業界全体の発表を広く見たい

キーワード単位の監視が中心になります。製品カテゴリ名や制度名で登録し、まとめて朝に受け取る形が扱いやすい構成です。件数が増えやすいので、1日10件を超えたら条件を絞ってください。

自社の掲載も一緒に管理したい

自社名の監視は無料アラートとリリース監視型で兼ねられます。ただし、月次で「◯媒体に掲載」という報告を求められる立場なら、クリッピングサービスの検討対象になります。報告の要件から逆算して決めてください。

チームで競合情報を回す運用フロー。通知の受け取り、一次確認、社内共有、月次の振り返りの4工程と、それぞれの担当と頻度が示されている。
図:情報を個人技にしないための、チーム運用の型。

監視を始めるときの初期設定

ツールを選んだあと、最初の設定でつまずくと運用に乗りません。押さえるべき点を3つに絞ります。

企業名は3つの書き方で登録する

株式会社の有無、英語表記、略称。プレスリリースの本文や報道記事では、同じ企業が違う書かれ方をします。企業名だけで登録すると、記事によっては拾えません。

確実なのは、企業名に加えて主力サービス名でも登録することです。サービス名は表記が固定されていることが多く、社名が出ない記事でも引っかかります。

カテゴリ名を1つだけ入れておく

企業名の監視だけでは、まだ知らない企業の参入を拾えません。製品カテゴリ名をキーワードとして1つ登録しておくと、この死角が埋まります。

ノイズが増えるのを恐れて省略されがちですが、1つなら通知量への影響は限定的です。効果に対して負担が小さい設定なので、最初から入れておくことをおすすめします。

通知の宛先を個人にしない

登録者本人のメールアドレスにだけ届く状態にすると、その人が休んだ日に情報が止まり、担当交代で運用ごと消えます。共有アドレスやチームのチャンネルを宛先に設定してください。

ポイント

初期設定でやりすぎないことも大事です。監視対象を最初から10件登録すると、1日の通知が読める量を超えて初週で挫折します。3〜5件から始め、1か月ごとに入れ替えるほうが結果的に精度が上がります。

運用を続けるための設定

ツールを入れたあと、次の5点を決めておくと運用が安定します。

  1. 1監視対象は直接競合3〜5社から始める
  2. 2通知は朝1回のまとめにし、届け先はチームの共有先にする
  3. 31日の件数が10件を超えたら対象を減らす
  4. 4重要な発表は、その日のうちに1行コメントを添えて共有する
  5. 5月1回、一度も役に立たなかった対象を入れ替える

プレスリリース監視の導入チェック

  • 追いたい競合が使っている配信サイトを確認した
  • そのサイトが監視ツールの対象に入っている
  • 報道記事も拾える構成になっている
  • 通知の時刻と頻度を業務に合わせて設定した
  • 過去の発表を遡って確認できる
  • 通知先が個人ではなく共有先になっている
  • 月単位で解約できる条件になっている

リアンカーは無料プランでチェックリストの大半を確認できます。Googleアカウントでログインして競合を登録し、翌朝の通知が届くところまで試してみてください。

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まとめ:配信サイトを直接見に行けるかが分かれ目

プレスリリース監視で最も差が出るのは、検索インデックスを経由するかどうかです。無料のアラートは幅広く拾える代わりに遅れが出ます。配信サイトを直接見に行くタイプは、範囲が限られる代わりに発表当日に届きます。

競合3〜5社を確実に押さえたいなら後者を土台にし、業界全体は無料のアラートで広く拾う。この二段構えが、費用と手間のバランスが取りやすい構成です。PR TIMESに絞った追い方はPR TIMESの競合リリースを自動で追う方法、複数サイトを横断する方法はプレスリリース配信サイトを横断監視する方法にまとめています。

よくある質問

Q. 競合が複数の配信サイトを使い分けている場合はどうすればいいですか?

A. 企業名でのキーワード監視を併用してください。配信サイトを限定した監視だけでは片方しか拾えませんが、企業名でニュースも拾う設定にしておけば、どのサイトから出ても報道経由で気づける可能性が高くなります。

Q. プレスリリースを出していない競合はどう追いますか?

A. 自社サイトのお知らせページや更新履歴を、サイト変更検知型のツールで監視します。中小規模の企業では、配信サイトを使わず自社サイトだけで告知するケースが少なくありません。

Q. 通知が届く時刻は選べたほうがいいですか?

A. 選べるに越したことはありませんが、必須ではありません。重要なのは「毎日同じ時刻に届く」ことです。時刻が一定していれば、確認のタイミングを業務に組み込めます。

Q. 無料プランのままで運用し続けられますか?

A. 監視対象が制限内に収まっていれば問題ありません。多くの場合、無料と有料の差は登録件数や更新頻度、通知先の種類です。制限が実際に不便になった段階で上げれば十分です。

リアンカー のご案内

リアンカー

PR TIMES・Google Newsから競合のリリースを自動で集め、毎朝まとめて通知する競合監視サービス。無料プランあり、スタンダードは月300円。