広報・PR2026年7月16日

PR TIMESの競合リリースを自動で追う方法|4つの手段を比較

PR TIMESに出た競合のプレスリリースを自動で追う方法を、企業フォロー・RSS・検索アラート・専用ツールの4手段で比較しました。それぞれの通知の速さ、取りこぼし、管理の手間を整理し、目的別の選び方をまとめています。

著者:商陣編集部

国内のBtoB企業を追うなら、PR TIMESは外せない情報源です。新サービス、資金調達、業務提携——事業に影響する発表の多くがここに集まります。問題は、毎日サイトを開いて競合の名前を検索する運用が、忙しくなると真っ先に止まることです。

この記事では、PR TIMESに出た競合の発表を自動で追う4つの手段を比較します。それぞれ通知の速さ、取りこぼし、管理の手間が違うので、体制に合うものを選べるように整理しました。

リアンカーPR TIMES・Google Newsから競合のリリースを自動で集め、毎朝まとめて通知する競合監視サービス。無料プランあり、スタンダードは月300円。

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自動で追う4つの手段

手作業の検索をやめる方法は、大きく4つあります。まず全体像を比べます。

手段費用通知の速さ取りこぼし管理の手間
企業フォロー機能0円速いその企業の発表のみ確実企業ごとに設定が必要
カテゴリ・キーワードのRSS0円速い絞り込みが粗く漏れやすいリーダーを見に行く運用が残る
検索エンジンのアラート0円遅い(インデックス待ち)拾えないことがある設定は簡単、ノイズは多い
リリース監視型のSaaS0〜数百円速い(翌朝まとめ)登録した対象は確実登録するだけ、保守なし
料金・提供内容は2026年7月時点で各社が公開している情報をもとにした目安です。最新の条件は各サービスの公式ページで確認してください。

追う企業が2〜3社に固定されているなら企業フォローで十分です。対象が増える、キーワードでも拾いたい、チームで共有したい——このどれかが加わった時点で、他の手段を検討する価値が出てきます。

競合情報が手元に届くまでの流れ。収集、集約、通知、共有の4ステップが左から右に並び、それぞれ手作業でやる場合とツールに任せる場合の違いが示されている。
図:競合情報が届くまでの4ステップ。どこを手作業で持つかで、続くかどうかが決まる。

手段1:企業フォロー機能を使う

PR TIMES上で企業をフォローすると、その企業の新着リリースを受け取れます。無料で、確実性も高い方法です。

向いているケース

追いたい企業がはっきりしていて、数が少ない場合です。3社程度なら設定も管理も負担になりません。まず試すには最適な選択肢です。

つまずきやすい点

企業単位でしか設定できないため、まだ知らない新規参入企業は拾えません。また、フォローの設定は個人アカウントに紐づくので、担当者が変わると引き継げないという問題も残ります。

対象が10社を超えたあたりから、設定の一覧を把握すること自体が手間になります。「誰が何をフォローしているか分からない」という状態は、チーム運用では避けたいところです。

手段2:RSSで受け取る

カテゴリ単位のフィードをRSSリーダーに登録する方法です。費用がかからず、複数のフィードを1画面にまとめられます。

難点は絞り込みの粗さです。カテゴリ全体のフィードには、関係のない業界の発表も大量に流れてきます。件数が多すぎて、結局読まなくなるケースが少なくありません。

もうひとつの弱点は、通知が届かないことです。リーダーを開きに行く運用が残るので、忙しい週は丸ごと抜けます。集約はできても、通知と共有は自動化されていません。

ポイント

RSSは「集める」ところまでの道具です。届ける仕組みとセットにしないと、手作業の巡回先が1か所に減っただけで終わります。

手段3:検索エンジンのアラートを使う

キーワードで広く拾える手段です。site: 指定でPR TIMESに絞ることもできます。設定は5分で終わり、費用もかかりません。

ただし、検索インデックスを経由するという構造上の制約があります。発表からアラートが届くまでに時間差があり、インデックスされなかったページは届きません。「その日のうちに知りたい」という要件とは相性がよくありません。

使うなら、確実性を求める用途ではなく、業界キーワードで広く拾う補完役として位置づけるのが実用的です。

手段4:リリース監視型のSaaSを使う

PR TIMESを直接見に行き、登録した企業やキーワードに一致する発表を集めて通知するタイプのツールです。検索インデックスを経由しないため、遅延の問題が起きません。

企業名とキーワードの両方で登録できる

企業単位の監視では拾えない新規参入も、カテゴリ名で登録しておけば拾えます。既知の競合は企業名、市場全体はキーワードと使い分けられるのが、フォロー機能との大きな違いです。

設定が管理画面に残る

何を監視しているかが一覧で見えるので、担当が変わっても引き継げます。チームで運用するなら、この差は金額以上に効いてきます。

報道記事も一緒に拾える

配信サイトを使わずに発表される情報もあります。ニュース検索と組み合わせているツールなら、PR TIMESに出なかった発表も報道経由で拾えます。

商陣が開発しているリアンカーは、この手段にあたるサービスです。PR TIMESとGoogle Newsから、登録した競合の発表を毎日自動で集め、翌朝まとめて通知します。無料プランで3件まで登録できます。

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PR TIMESだけで足りるかの判断

国内で件数が多いサイトではありますが、ここだけを見ていれば十分とは限りません。判断のポイントを整理します。

追いたい競合が実際に使っているか

まずはこれに尽きます。競合の企業サイトのニュース欄を開き、過去1年の発表がどこから配信されているかを確認してください。全社がPR TIMESを使っているなら、ここだけで大半をカバーできます。

配信サイトを使わない企業がいないか

自社サイトのお知らせページだけで告知する企業もあります。この場合、配信サイトの監視では拾えません。企業名でのニュース監視か、サイト変更検知型のツールで補う必要があります。

報道記事まで押さえたいか

リリースそのものだけでなく、それがどう報じられたかまで知りたい場合は、ニュース検索との組み合わせが必要です。報道のされ方には、その発表が市場でどう受け止められたかが表れます。

ポイント

「PR TIMESを押さえれば競合監視は完了」とはなりません。ただし、最も効率よく情報が集まる場所ではあります。ここを土台にして、企業名でのニュース監視を1本足す構成が、費用と手間のバランスが取りやすい形です。

情報源のカバー範囲マトリクス。PR TIMES、Google News、他の配信サイト、新聞・雑誌、SNSの5つの情報源に対して、専用ツール、無料アラート、クリッピングサービスがそれぞれどこまで拾えるかが示されている。
図:情報源ごとのカバー範囲。ツール選びは「媒体数」より「必要な情報源が入っているか」。

目的別の選び方

状況おすすめの手段理由
競合2〜3社を個人で追う企業フォロー無料で確実。設定の負担も小さい
競合5社以上をチームで追うリリース監視型SaaS設定の一元管理と共有通知ができる
新規参入も拾いたいリリース監視型SaaS(キーワード登録)企業名を知らなくても拾える
業界全体を広く見たい検索アラート+キーワード監視網羅性を優先し、遅延は許容する
とにかく無料で始めたい企業フォロー+検索アラート組み合わせれば当面は回る
対象の数と、チームで共有するかどうかで手段が決まる。
通知設計の3パターン比較。リアルタイム通知、朝まとめ通知、ダッシュボード確認のそれぞれについて、気づく速さ、読まれやすさ、埋もれるリスクが比較されている。
図:通知の届け方3パターン。速さと読まれやすさはトレードオフになる。

よくある3つの失敗

PR TIMESの監視でつまずくパターンは決まっています。先に知っておけば避けられます。

失敗1:カテゴリ全体を購読して埋もれる

「ITカテゴリ全部を見れば漏れがない」と考えて登録すると、1日に何十件も流れてきます。関係のない業界の発表が大半を占めるため、数日で読まなくなります。

対処は単純で、企業名やより具体的なキーワードに切り替えることです。網羅性を追うほど、実際に読む量はゼロに近づきます。

失敗2:社名だけで登録して取りこぼす

報道記事では、社名ではなくサービス名だけで書かれることがあります。社名のみの監視だと、その記事は拾えません。サービス名も一緒に登録しておくのが基本です。

失敗3:個人アカウントで設定して引き継げない

フォロー機能もアラートも、設定は個人に紐づきます。異動や退職で運用ごと消えるのはよくある話です。チームで続ける前提なら、設定が管理画面に残る形を選んでください。

拾った発表をどう使うか

監視の価値は、拾ったあとの動きで決まります。使い方まで決めておくと、通知を読む意味がはっきりします。

営業に渡す

競合の新機能や事例の発表は、商談で聞かれる前に営業へ渡します。リンクと1行のコメントで十分です。「この機能について聞かれたらこう答える」まで添えられると、そのまま現場で使えます。

自社の発表計画に反映する

競合が大きな発表をした直後は、同じ話題での露出が難しくなります。自社の発表予定と重なりそうなら、時期をずらす判断材料になります。

記録として残す

日付とリンクを残しておくと、四半期や年次の振り返りでそのまま使えます。ゼロから調べ直す作業が消えるので、レポート作成の時間が大きく変わります。

監視するときの設定のコツ

企業名は表記ゆれを想定する

株式会社の有無、英語表記、旧社名。同じ企業でも複数の書かれ方をします。企業名だけでなくサービス名でも登録しておくと、取りこぼしが減ります。

キーワードは具体的にする

一般的な単語で登録すると、無関係な業界の発表が大量に届きます。製品カテゴリ名や、業種と組み合わせた語にすると精度が上がります。

月1回、対象を入れ替える

監視対象は増やすより入れ替えるほうが効きます。1か月で一度も役に立たなかった企業を外し、気になり始めた企業を入れる。この運用で通知量を保ったまま精度が上がります。

PR TIMES監視の設定チェック

  • 追いたい競合の企業名を、表記ゆれも含めて登録した
  • サービス名でも登録している
  • 新規参入を拾うためのカテゴリ名を1つ入れている
  • 通知が届く時刻を業務の始まりに合わせた
  • 通知先が個人ではなくチームの共有先になっている
  • 月1回の見直し日を決めている

まとめ:対象数とチーム運用の有無で決まる

PR TIMESの競合リリースを追う方法は4つありますが、選び方はシンプルです。追う企業が2〜3社で個人運用ならフォロー機能、5社以上またはチームで共有するなら専用ツール。この線引きで大半のケースは判断できます。

複数の配信サイトを横断したい場合はプレスリリース配信サイトを横断監視する方法、クリッピングサービスとの比較はPR TIMES Webクリッピングの代替を探すにまとめています。

よくある質問

Q. PR TIMESの企業フォローは何社までできますか?

A. 実務上の制限が問題になることは多くありませんが、増えるほど設定の把握が難しくなります。10社を超えたあたりから、一覧で管理できる仕組みに移すことを検討したほうが運用は楽になります。

Q. 競合がPR TIMES以外の配信サイトを使っている場合は?

A. そのサイトにも対応した監視手段が必要です。企業名でのニュース検索を併用しておくと、どのサイトから配信されても報道経由で気づける可能性が上がります。複数サイトの追い方は横断監視の記事で扱っています。

Q. リリースの本文まで自動で保存できますか?

A. ツールによります。タイトルとリンクだけを通知するものが多く、本文の保存まで対応しているかは事前に確認してください。あとから参照する用途があるなら、クリップ機能やCSV書き出しの有無も見ておくと安心です。

Q. 自社のリリース配信もPR TIMESでしています。監視と兼ねられますか?

A. 自社名を監視対象に入れておけば、自社の発表がどう報道されたかも同じ通知で確認できます。ただし、掲載媒体を網羅的に報告する必要がある場合は、クリッピングサービスの検討対象になります。

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