Webクリッピングツール無料10選|掲載調査とページ保存
Webクリッピングツールを無料で使いたい人向けに、掲載記事を追うサービス5つとWebページを保存するツール5つを並べました。できること・向く人・無料の範囲を公式ページで確かめて一覧にしています。
著者:商陣編集部
Webクリッピングツールを無料で探すと、性格の違う2種類の道具が混ざって出てきます。このページでは、その2種類を分けたうえで、無料で使えるものを10個並べます。それぞれ何ができて、誰に向き、どこまで無料かを一覧で確かめられます。
1つは広報の仕事で使う「掲載記事の調査」です。自社や競合がWebのニュースにどう載ったかを集めます。もう1つは、読んだWebページを手元に保存する「ページ保存」のツールです。探しているのがどちらかを決めてから読むと、迷わずに済みます。
リアンカー:PR TIMES・Google Newsから競合のリリースを自動で集め、毎朝まとめて通知する競合監視サービス。無料プランあり、スタンダードは月300円。
リアンカーの公式ページを見るWebクリッピングとは|2つの意味を先に分ける
クリッピングは、もともと新聞や雑誌の記事を切り抜いて集める作業を指す言葉です。それがWebに移って、2つの使われ方に分かれました。どちらも「Webクリッピング」と呼ばれるので、検索結果でも混ざって表示されます。
| ① 掲載記事の調査 | ② ページの保存 | |
|---|---|---|
| 何をするか | 自社・競合が載った記事を集める | 読んだページを手元に残す |
| 主に使う人 | 広報・PR担当、経営企画 | 調べ物をする人全般、学生、研究者 |
| 集め方 | キーワードを登録して自動で拾う | 見ているページを自分で保存する |
| 代表的な道具 | Googleアラート、PR TIMES Webクリッピング | Evernote Web Clipper、Notion Web Clipper |
①は「どこに載ったか」を知るための道具です。キーワードを登録しておくと、条件に合う記事が自動で届きます。②は「読んだものを失くさない」ための道具です。ブラウザ拡張(=ブラウザに後から足す小さな機能)のボタンを押すと、そのページが保存されます。
広報の担当者なら①、調べ物やメモの整理が目的なら②が当てはまります。両方を使い分けている人も少なくありません。次の一覧では、どちらの用途かも列に入れています。
無料で使えるWebクリッピングツールの一覧
公式ページで提供内容と無料の範囲を確かめたものだけを並べました。①の掲載記事の調査が5つ、②のページ保存が5つです。詳しい説明は表のあとに用途別に書いています。
| サービス | 用途 | 何ができる | 向く人 | 費用の目安 |
|---|---|---|---|---|
| Googleアラート | ①掲載調査 | キーワードを含む新着をメールで受け取る | まず無料で始めたい人 | 無料 |
| Google ニュース | ①掲載調査 | トピックやメディアをフォローして読む | 業界の動きを広く見たい人 | 無料 |
| Talkwalker Alerts | ①掲載調査 | ニュース・ブログ・Xなどの新着をメールやRSSで受け取る | Googleアラートと併用したい人 | 無料 |
| リアンカー | ①掲載調査 | PR TIMESとGoogle Newsから競合の発表を集めて毎朝届ける | 競合のリリースを追いたい人 | 無料(2件まで)/月300円(税抜) |
| PR TIMES Webクリッピング | ①掲載調査 | 約4,500のWebメディアから掲載記事を集める | 自社の掲載を報告にまとめる広報 | 初回の無料クリップあり/1クリップ月5,000円(税別)〜 |
| Evernote Web Clipper | ②ページ保存 | 記事・ページ全体・PDFをEvernoteに保存 | メモと保存を1か所にまとめたい人 | 無料プランあり(ノート50件まで) |
| Notion Web Clipper | ②ページ保存 | 見ているページをNotionに保存 | 仕事の資料をNotionで管理している人 | 無料プランあり |
| Obsidian Web Clipper | ②ページ保存 | ページをMarkdownファイルにして手元に保存 | データを自分のPCに置きたい人 | 無料 |
| Raindrop.io | ②ページ保存 | ブックマークをタグやコレクションで整理 | 保存数が多い人 | 無料(ブックマーク数無制限) |
| Instapaper | ②ページ保存 | 記事を保存してあとで読む | あとで読む用途が中心の人 | 無料(保存数無制限) |
表の見方
「無料」の中身はサービスごとに違います。件数の上限があるもの、端末の数に上限があるもの、検索などの一部機能だけ有料のものがあります。本文で無料の範囲を1つずつ書いています。
掲載記事を追うWebクリッピングを無料で始める方法
①の掲載調査は、有料のサービスを契約しなくても始められます。無料の道具でできるのは「新しく出た記事に気づく」ところまでです。漏れなく集めて報告書にまとめる段階になると、有料のサービスが候補に入ります。
Googleアラート:無料のWebクリッピングの土台
Googleアカウントがあれば、キーワードを登録するだけで使えます。社名やサービス名を登録すると、それを含む新しいページがメールで届きます。
公式の設定画面では、届く頻度を「その都度」「1日1回以下」「週1回以下」から選べます。情報源もニュース・ブログ・ウェブなどから選べ、言語と地域も絞れます。まず社名とサービス名の2つを登録し、届く量を見てから増やすと扱いやすくなります。
向くのは、費用をかけずに掲載の気配をつかみたい人です。一方で、拾える範囲は検索エンジンが見つけたページに限られます。漏れなく集めたい用途では、ほかの道具と組み合わせるほうが安心です。限界と補い方はGoogleアラートで競合監視は足りる?にまとめています。
Google ニュース:無料で業界のWeb記事を眺める
Google ニュースでは、トピックやニュースのメディアをフォローできます。フォローしたものは「フォロー中」タブにまとまって表示されます。
自社名がピンポイントで届く仕組みではありません。業界の話題を広く見ておきたい人に向きます。Googleアラートが「特定の言葉を待つ」道具なら、こちらは「流れを眺める」道具です。
Talkwalker Alerts:もう1つの無料アラート
Talkwalker Alertsは、公式ページで無料と明記されているアラートです。ニュース・ブログ・フォーラム・Xの新着を、メールかRSS(=新着を自動で受け取るための配信形式)で受け取れます。
Googleアラートとは拾う場所が少し違うので、併用すると取りこぼしが減ります。AND・ORなどの条件で絞り込めるのも特徴です。日本語の記事がどこまで拾えるかは、登録前に自社名で試してみると分かります。
リアンカー:競合の発表を追う無料プランつきツール
商陣が開発しているサービスです。登録した企業やキーワードの発表を、PR TIMESとGoogle Newsから集めます。前日に出た分を、毎朝9時にまとめて届けます。
無料のフリープランは、監視対象2件まで、週2回(月・木)の取得でメール通知です。月300円(税抜)のスタンダードプランにすると、監視対象が無制限になり、毎日の取得とSlack通知が使えます。
向くのは、自社や競合のプレスリリースを追いたい人です。新聞や雑誌の紙面は対象外なので、紙の掲載まで報告したい広報には向きません。その場合は次の有料のクリッピングサービスのほうが合います。
自社の掲載や競合のリリースを無料で追い始めたいなら、リアンカーのフリープランから試せます。監視対象2件までは0円で、毎朝まとめてメールで届きます。
リアンカーの公式ページを見る有料のWebクリッピングサービスに進むとき
掲載記事を漏れなく集めて、上司や取引先に報告する段階になると、無料の道具では手が足りなくなります。そこで候補になるのが、掲載記事の収集を専門にした有料のクリッピングサービスです。
PR TIMES Webクリッピング:初回の無料クリップで試せる
プレスリリース配信のPR TIMESが提供しています。公式ページによると、国内大手サイトなど約4,500のWebメディアに載った記事が対象です。キーワードと除外キーワードを、それぞれ最大5つまで設定できます。
料金は「クリップ」という単位で決まります。Web記事の取得は1クリップ月額5,000円(税別)です。X・Instagram・TikTokの投稿も取る場合は、月額15,000円〜20,000円(税別)になります。初回は無料のクリップを作って試せます。
利用には、PR TIMESへの企業登録と審査が必要です。PR TIMESでリリースを配信している会社なら、同じ管理画面から使えるので始めやすい道具です。
新聞・雑誌まで集めるクリッピングサービス
紙の新聞や雑誌、テレビまで含めて集めたいなら、専門のクリッピング会社に頼む形になります。費用は無料の道具と大きく変わり、カバーする媒体の広さで決まります。
このページは無料の道具に絞っているので、有料サービスの料金比較はリアンカーのブログに任せます。全体像はクリッピングサービスとは?料金相場と代替手段、会社ごとの料金はクリッピングサービス料金比較12社にまとまっています。PR TIMES Webクリッピングの細かいプランはPR TIMES Webクリッピングの料金が詳しく扱っています。
Webページを保存する無料のクリッピングツール
ここからは②の、読んだWebページを保存する道具です。ブラウザ拡張を入れておくと、ボタン1つで今見ているページを保存できます。ブックマークと違って、元のページが消えても中身が残るものがあります。
Evernote Web Clipper:メモと保存をまとめる
記事・ページ全体・PDFをEvernoteに保存できます。ページの一部だけを切り取ることもでき、広告やサイドバーを外して保存できます。公式ページでは、主要なブラウザに対応するとされています。
保存先のEvernoteの無料プランは、ノート50件・ノートブック1冊・同期できる端末1台・容量1GBまでです。保存する量が多い人は、早めに上限に届きます。メモと保存を1つのアプリにまとめたい人に向きます。
Notion Web Clipper:仕事の資料と一緒に置く
見ているページをNotionに保存する拡張です。公式ページでは、ブラウザ版はChrome向けと案内されています。スマホでは、Notionのアプリから直接ページを保存できます。
Notionの無料プランは、個人で使う範囲ならページ数に上限がありません。ただし、1ファイルあたり5MBまでという制限があります。プロジェクトの資料をすでにNotionで管理している人なら、保存先を増やさずに済みます。
Obsidian Web Clipper:無料で手元のPCに残す
公式ページで「無料・オープンソース」と書かれている拡張です。ページをMarkdown(=見出しや箇条書きを記号で書く、軽い文字ファイルの形式)にして保存します。保存先は自分のPCにあるObsidianの保管庫です。
Chrome・Safari・Firefox・Edgeなど多くのブラウザに対応しています。データを外のサービスに預けたくない人に向きます。一方で、保存した中身をスマホでも見るには、Obsidian側で同期の設定が必要になります。
Raindrop.io:ブックマークを無制限に整理する
ブックマークをタグやコレクションで整理する道具です。無料プランでも、ブックマーク数と端末数に上限がありません。ChromeやSafariなどの拡張と、Mac・iOS・Android向けのアプリがあります。
保存したページ本文の検索や、ページのコピーを残す機能は有料のProプランに含まれます。無料プランは「リンクをきれいに整理する」道具と考えると分かりやすいです。
Instapaper:あとで読むための保存
記事を保存して、あとで読みやすい形で開ける道具です。無料版でも保存数は無制限で、Web・iOS・Androidで同期できます。ノート(書き込み)は無料版だと月5件までです。
有料のPremiumは月5.99ドルで、保存記事の全文検索や、元のページが消えても残るアーカイブが加わります。読むことが中心で、整理は軽くてよい人に向きます。
無料のWebクリッピングツールの選び方
ここまでの10個から選ぶときは、まず用途、次に「どこまで無料で足りるか」で絞ります。今のやり方で困っていないなら、無理に変える必要はありません。足りない部分だけを足すのが、いちばん手間がかかりません。
掲載記事の調査なら:無料アラート+専用ツール
- まず掲載の気配をつかみたい:Googleアラートに社名とサービス名を登録する
- 取りこぼしを減らしたい:Talkwalker Alertsを併用する
- 競合のリリースを毎朝まとめて見たい:リアンカーを足す
- 報告書にまとめる必要がある:PR TIMES Webクリッピングなど有料のサービスを検討する
ページ保存なら:保存先をどこに置くか
- メモアプリと1つにしたい:Evernote Web Clipper
- 仕事の資料と並べたい:Notion Web Clipper
- 自分のPCに残したい:Obsidian Web Clipper
- リンクの数が多い:Raindrop.io
- あとで読むのが中心:Instapaper
ページ保存の道具は、あとから別の道具に移すのが手間です。最初に「保存したものをどこで読み返すか」を決めておくと、選び直しが減ります。
無料のWebクリッピングツールを選ぶ前の確認
- 目的が①掲載記事の調査か、②ページの保存かを決めた
- 無料プランの上限(件数・端末数・容量)を公式ページで見た
- 届く先(メール・Slack・アプリ)を決めた
- 1週間使って、届く量や保存の手間を確かめた
- 有料に切り替える条件(何が足りなくなったら払うか)を決めた
無料のWebクリッピングで起きやすいつまずき
アラートが多すぎて読まなくなる
キーワードを広く取りすぎると、関係のない記事が毎日届きます。届く量が多いと、そのうち開かなくなります。社名を半角の""で囲んで完全一致にする、関係のない言葉を除くなど、まず絞ってから増やす順番が続けやすいです。
無料プランの上限に気づかない
ページ保存の道具は、件数や端末数の上限に届くと保存できなくなるものがあります。Evernoteの無料プランならノート50件が目安です。毎日たくさん保存する人は、上限のないRaindrop.ioやInstapaperのほうが扱いやすくなります。
掲載の報告に無料ツールだけで臨む
無料の道具は、新しい記事に気づくところまでが得意です。過去の掲載を後から探したり、件数をまとめて報告したりする作業は苦手です。報告が仕事に入っているなら、有料サービスの見積もりを早めに取っておくと安心です。
掲載の報告まで必要になったら、有料のクリッピングサービスを比べる段階です。料金の相場と、会社ごとの違いはリアンカーのブログにまとめています。
クリッピングサービスの料金と代替手段を見るWebクリッピングツールのよくある質問
Q. Webクリッピングツールは無料でどこまで使えますか?
A. 掲載記事の調査なら、GoogleアラートやTalkwalker Alertsで新しい記事に気づくところまでは無料でできます。ページ保存なら、Obsidian Web Clipperは無料で、Raindrop.ioとInstapaperも無料版で保存数に上限がありません。
Q. PR TIMES Webクリッピングは無料で使えますか?
A. 初回は無料のクリップを作って試せます。続けて使う場合は、Web記事の取得で1クリップ月額5,000円(税別)です。利用にはPR TIMESへの企業登録と審査が必要です。
Q. Webクリッピングアプリはスマホでも使えますか?
A. ページ保存の道具は、多くがスマホのアプリを用意しています。Notionはアプリから直接ページを保存でき、Raindrop.ioとInstapaperはiOS・Androidのアプリがあります。掲載調査のアラートはメールで届くので、スマホでもそのまま読めます。
Q. EvernoteのWeb Clipperだけ無料で使えますか?
A. Web Clipperは無料のEvernoteアカウントで使えます。ただし保存先の無料プランには、ノート50件・端末1台などの上限があります。保存が多い人は、上限に届く前に別の道具も比べておくと安心です。
まとめ:無料のWebクリッピングツールは用途で選ぶ
Webクリッピングツールを無料で探すときは、まず用途を2つに分けます。掲載記事を追うなら、Googleアラートを土台に、Talkwalker Alertsやリアンカーを足す形が始めやすいです。報告まで必要になったら、PR TIMES Webクリッピングなど有料のサービスを比べます。
ページを保存するなら、保存したものをどこで読み返すかで選びます。メモと一緒ならEvernote、仕事の資料と一緒ならNotion、手元のPCならObsidianです。数が多いならRaindrop.io、読むのが中心ならInstapaperが合います。
自社や競合の掲載を追う方法をもっと知りたい人は、自社・競合の掲載記事をまとめて追う方法とプレスリリース監視ツールおすすめも参考にしてください。
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