広報・PR2026年9月14日

プレスリリースのAI作成|ツール比較とプロンプト例

プレスリリースのAI作成の方法を、専用ツール・配信サービスのAI機能・汎用の生成AIの3つに分けて並べました。得意なこと、向く会社、費用の目安、人が確かめる点と、すぐ使えるプロンプト例をまとめています。

著者:商陣編集部

プレスリリースのAI作成は、大きく3つのやり方に分かれます。プレスリリース専用のAIツールを使う。配信サービスに付いているAI機能を使う。ChatGPT・Claude・Geminiなどの汎用の生成AIに、プロンプト(=AIへの指示文)で頼む。このページでは、この3つを並べて、それぞれの得意なこと・向く会社・費用の目安・注意点を整理します。

どのやり方でも、AIが作るのは「下書き」です。日付・数字・社名・人名は、最後に必ず人が確かめます。そのうえで、毎月何本出すか、配信サービスを何にしているか、社内で生成AIを使ってよいか、の3点で選ぶと迷いにくくなります。

なお、プレスリリースの構成や書き方の型そのものは、専門サイトのリアンカーでプレスリリースの書き方|構成とテンプレートとしてまとめています。型を知ってからAIに頼むと、出てくる下書きの手直しがぐっと減ります。

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プレスリリースのAI作成の方法一覧

プレスリリースのAI作成で使える選択肢を、先に一覧にします。ここに載せたのは、2026年10月に公式ページを開いて、提供内容を確かめたものだけです。

サービス名種類何ができる向く会社費用の目安
広報AI(株式会社メタリアル)専用ツール概要メモや資料からリリースを生成。掲載されやすさを6つの基準で採点し、改善点を示す毎月リリースを出し、出来を客観的に点検したい会社月5,500円〜(税込)。無料トライアルあり
PressyAI(REPLUSASIA SDN. BHD.)専用ツール入力内容から、記者向けとWeb・SNS向けの2種類の原稿を同時に作る。出典候補の表示、翻訳、PDF出力本数が多く、年契約でまとめて任せたい会社・代理店月30,000円〜(年払いのみ・初期費用別途)
AIプレスリリースX(Number X, Inc.)専用ツール(β版)サービス名・目的・特徴などをフォームに入れると、雛形を生成まず無料で雛形を見てみたい人無料(1人10,000Wまでの生成制限)
PR Editor(株式会社PR TIMES)配信サービスのAI機能約100のテンプレートで作成。AIアシスタントがタイトル・見出しを提案。PR TIMESへ取り込めるPR TIMESで配信している会社無料ではじめられる
ChatGPT(OpenAI)汎用の生成AIプロンプトで下書き・タイトル案・言い換え。画像生成もできる社内で使い慣れている会社。費用をかけずに始めたい会社無料版あり。有料はGo・Plus・Proなど
Claude(Anthropic)汎用の生成AIプロンプトで下書き・推敲。資料を渡して要点をまとめさせる資料をもとに下書きを起こしたい会社無料プランあり。Proは月20ドル(年払いは月17ドル相当)
Gemini(Google)汎用の生成AIプロンプトで下書き・タイトル案・言い換えGoogleアカウントで手軽に始めたい会社無料プランあり。Google AI Plusは月725円、Proは月2,900円
表:プレスリリースのAI作成で使える選択肢。種類ごとに、得意なことと費用のかかり方が違う。

料金について

料金・提供内容は2026年10月時点で各社が公開している情報をもとにした目安です。最新の条件は各サービスの公式ページで確認してください。

ポイントは、3つの種類で「AIに任せる範囲」が違うことです。専用ツールは、入力の項目が決まっていて、そこを埋めればリリースの形で出てきます。配信サービスのAI機能は、タイトル提案など一部を手伝う形です。汎用の生成AIは何でも頼めますが、どう頼むかを自分で書く必要があります。

専用ツールでプレスリリースをAI作成する

プレスリリースのAI作成に特化したツールは、入力欄に沿って情報を入れるだけで、リリースの型に沿った原稿が出てきます。プロンプトを考えなくてよいのが、いちばんの利点です。一方で、月額や年額の費用がかかるものが多く、本数が少ないと割高になります。

広報AI:生成と採点がセットのプレスリリースAI作成ツール

広報AIは、株式会社メタリアルが提供するツールです。概要メモやPDF・PowerPointの資料から、プレスリリースを生成します。特徴は採点機能です。メディアに載る見込みを6つの基準で採点し、どこを直すとよいかを示します。

料金は、採点だけのプランが月5,500円(税込・月15回まで)です。採点と生成のセットが月8,800円(合わせて月30回まで)、法人プランが月37,400円(合わせて月50回まで)です。法人プランは請求書払いとアカウントの共有に対応しています。

  • 得意なこと:資料からの下書きづくりと、書いたリリースの客観的な点検
  • 向く会社:毎月リリースを出していて、出来のばらつきを減らしたい会社
  • 注意:採点は目安です。高い点が出ても、掲載が約束されるわけではありません

PressyAI:2種類の原稿を同時に出すプレスリリースAI作成ツール

PressyAIは、REPLUSASIA SDN. BHD.が運営するサービスです。発表内容と会社情報を入れると、関連する情報を調べたうえで原稿を作ります。記者向けの標準版と、Web・SNS・メール向けの版の2種類が同時に出るのが特徴です。

市場データや統計は、出典の候補と一緒に表示されます。AIが補った推論とは分けて確認できる作りです。生成後は、編集・再生成・確認用URLでの共有・PDF出力・翻訳ができます。

料金は、ビジネスが月30,000円(月20件)、プロが月50,000円(月50件)、エンタープライズが月100,000円(無制限)です。どれも年払いのみで、初期費用が別にかかります。契約は銀行振込での直接契約と案内されています。

  • 得意なこと:1回の入力で、配信先ごとに書き分けた原稿をそろえる
  • 向く会社:リリースの本数が多い会社や、複数の会社を担当する代理店
  • 注意:年払いと初期費用があるため、本数が少ない会社では汎用の生成AIのほうが始めやすい

AIプレスリリースX:無料で雛形を出すプレスリリースAI作成ツール

AIプレスリリースXは、Number X, Inc.が提供する無料のツールです。サービス名・目的・概要・特徴(3つまで)・公開日・開発元をフォームに入れると、プレスリリースの雛形が出てきます。ChatGPTのAIを使っていると案内されています。

β版(=試験提供の段階)で、生成は1人10,000Wまでの制限があります。生成物について提供元は責任を負わない、と明記されています。まず無料で「AIだとどんな下書きになるか」を見てみたい人に向きます。

配信サービスのAI機能でプレスリリースを作成する

プレスリリースのAI作成は、配信サービスの側でも始まっています。いま配信に使っているサービスにAI機能があれば、新しい契約をせずに試せます。

PR Editor:PR TIMESのプレスリリース作成エディター

PR Editorは、株式会社PR TIMESが提供する、プレスリリース作成に特化したエディターです。無料ではじめられます。商品発売・イベント告知・調査リリースなど、約100のテンプレートから選んで書けます。

AIアシスタント機能は、タイトルや見出しを提案するものです。本文をまるごと生成する作りではありません。ほかに、チームでの共同編集やコメント、会社情報などの定型文を1クリックで入れる機能があります。

作ったリリースは、PR TIMESと互換性のある形式で書き出せます。レイアウトを崩さずにPR TIMESへ取り込める、と案内されています。PR TIMESで配信している会社なら、最初に試す候補になります。

ほかの配信サービスを使っている場合は、そのサービスのお知らせやヘルプでAI機能の有無を確かめてください。配信サービスの選び方と無料で出せる先は、無料で使えるプレスリリース配信サービスにまとめています。

汎用の生成AIでプレスリリースをAI作成する

プレスリリースのAI作成でいちばん手軽なのは、ChatGPT・Claude・Geminiなどの汎用の生成AIに頼む方法です。無料プランから始められ、社内ですでに使っているなら追加の費用もかかりません。

その代わり、何をどう書かせるかは自分で指示します。指示があいまいだと、どこかで見たような言い回しの下書きになりがちです。下のプロンプト例のように、事実と条件を先に渡すと、手直しの量が減ります。

生成AI無料で使えるか有料プランの目安プレスリリースでの使いどころ
ChatGPT無料版ありGo・Plus・Proなど(金額は公式の料金ページで確認)下書き、タイトル案の量産、画像の生成
Claude無料プランありPro 月20ドル(年払いは月17ドル相当)資料からの要約と下書き、文章の推敲
Gemini無料プランありGoogle AI Plus 月725円、Pro 月2,900円下書き、タイトル案、言い換え
表:汎用の生成AIの料金の目安。プレスリリースの下書きなら、まず無料プランで試せる。

料金について

料金・提供内容は2026年10月時点で各社が公開している情報をもとにした目安です。最新の条件は各サービスの公式ページで確認してください。

社内で使うときに大事なのは、入力した内容の扱いです。発表前のリリースは、まだ外に出していない情報です。入力内容をAIの学習に使わせない設定があるか、会社としてどのプランを使うかを、使う前に決めておくと安心です。たとえばChatGPTの料金ページには、会話内容をモデルの学習に使う設定を無効にできる旨が書かれています。

プレスリリースのAI画像について

生成AIでは画像も作れます。ただ、プレスリリースの画像は、記者が記事にそのまま使う素材です。製品写真・実際の画面・人物写真は、本物を使うのが基本です。

AIの画像が向くのは、イメージ図やアイキャッチなど、実物を写す必要がない場面です。使う場合は、生成した画像であることが分かるようにしておくと、受け取る側が判断しやすくなります。

プレスリリースのAI作成に使えるプロンプト例

プレスリリースのAI作成で汎用の生成AIを使うときの、そのまま使えるプロンプト例です。下の6つを上から順に1つの文章としてつなげ、【】の中を自社の内容に置き換えて貼ってください。ChatGPT・Claude・Geminiのどれでも使えます。

  1. 1あなたは企業広報の担当者です。以下の事実だけを使って、報道関係者向けのプレスリリースの下書きを日本語で作ってください。
  2. 2【発表内容】:何を、いつから、誰に向けて提供するか(例:中小の建設会社向けの点検表アプリを11月1日から提供)
  3. 3【新しい点】:これまでと何が変わるか、どんな困りごとが解けるか
  4. 4【数字と固有名詞】:価格、提供開始日、対応地域、社名、担当者名など、載せてよい確定情報
  5. 5【会社情報と問い合わせ先】:会社名、所在地、事業内容、URL、広報の連絡先
  6. 6条件:タイトル案を3つ。リード文は5W1Hを3〜4文で。本文は1,000〜1,500字。誇張表現と最上級(No.1・業界初など)は使わない。上に書いていない数字・社名・コメントは作らず、足りない情報は【要確認】と書いて残す。

このプロンプト例で効いているのは、最後の条件の「書いていないことは作らず、【要確認】と残す」です。生成AIは、もっともらしい数字や代表のコメントを補ってしまうことがあります。空欄を空欄のまま返させると、人が確かめる場所がはっきりします。

下書きが出たら、続けて「記者が最初の3行で読むのをやめる理由を3つ挙げて」と頼むと、弱いところが見えます。タイトル案だけを10本出させて、社内で選ぶ使い方も手軽です。

プロンプトに入れる「新しい点」は、同じ業界の他社のリリースと並べると見つけやすくなります。リアンカーは、競合のプレスリリースをPR TIMES・Google Newsから自動で集め、毎朝まとめて届けます。無料プランから使えます。

リアンカーの公式ページを見る

プレスリリースのAI作成で人が確かめること

プレスリリースのAI作成は、どのツールを使っても、最後の確認は人の仕事です。プレスリリースは会社の名前で出す公式の発表なので、間違いがあると訂正を出すことになります。配信前に、次の点を確かめてください。

AIで作ったプレスリリースの配信前チェック

  • 日付と曜日が合っている(提供開始日・配信日・イベント日)
  • 価格・数量・割合などの数字が、社内の確定資料と一致している
  • 社名・製品名・人名・役職の表記が正式なものになっている
  • AIが補った統計・市場規模・引用が残っていない(残すなら出典を確かめた)
  • 代表や担当者のコメントを、本人が読んで了承している
  • 「業界初」「No.1」などの表現に、根拠となる調査や出典がある
  • 発表前の情報を、社内で許可されていないAIに入力していない
  • 問い合わせ先のメールアドレスと電話番号に、実際につながる

特に気をつけたいのは、AIがもっともらしく書いた数字です。市場規模や調査結果は、それらしい形で出てきます。出典をたどれない数字は、消すか、自社で確かめた数字に置き換えるのが確実です。

表現の点検には、専用ツールの採点機能も使えます。ただ、事実が正しいかどうかは、社内の資料と突き合わせないと分かりません。ここはAIに任せきりにしない部分です。

プレスリリースのAI作成の選び方

プレスリリースのAI作成で何を使うかは、会社の体制で決めるのが分かりやすいです。よくある3つの形で整理します。

会社の体制合いやすい選択肢理由
年に数本。担当は兼務の1人汎用の生成AI(無料プラン)+無料の雛形ツール固定費をかけずに始められる。プロンプト例を1つ持っておけば足りる
毎月数本。PR TIMESで配信PR Editor+汎用の生成AIテンプレートとタイトル提案で形をそろえ、本文の下書きは生成AIに任せる
毎月数本以上。出来を一定にしたい広報AIなどの専用ツール入力項目が決まっていて、担当が替わっても同じ手順で作れる。採点で点検もできる
本数が多い。複数社を担当するPressyAIなど年契約の専用ツール1回の入力で配信先別の原稿がそろい、本数あたりの手間が減る
表:プレスリリースのAI作成を、会社の体制から選ぶ目安。

迷ったら、まず汎用の生成AIで1本作ってみるのがおすすめです。どこを直すのに時間がかかったかが分かると、専用ツールが必要かどうかを判断できます。手直しの多くがタイトルなら配信サービスの提案機能、全体の構成なら専用ツール、という見分け方ができます。

AIを使わず、原稿づくりを丸ごと外に任せる方法もあります。代行会社の料金の目安はプレスリリース代行の料金と選び方、広報業務の外注全般は広報の外注の相場で並べています。

リリースの書き方の型と、類型ごとのテンプレートは、専門サイトのリアンカーで詳しく解説しています。AIに渡す前に型を押さえておくと、下書きの手直しが減ります。

プレスリリースの書き方を読む

プレスリリースのAI作成のよくある質問

Q. AIで作ったプレスリリースを、そのまま配信してもいいですか?

A. そのまま配信するのはおすすめしません。日付・数字・社名・コメントを人が確かめてから出してください。AIは書かれていない数字や引用を補うことがあります。会社の名前で出す発表なので、最後の責任は出した会社にあります。

Q. 無料でプレスリリースをAI作成できますか?

A. できます。ChatGPT・Claude・Geminiは無料プランがあり、プロンプトで下書きを作れます。PR TIMESのPR Editorは無料ではじめられ、AIプレスリリースXも無料(生成量の上限あり)です。広報AIには無料トライアルがあります。

Q. 専用ツールと汎用の生成AIは、どちらがよいですか?

A. 本数と体制で選ぶのがよいです。年に数本なら、汎用の生成AIとプロンプト例で十分に回ります。毎月出していて、担当が替わっても同じ品質にしたいなら、入力項目が決まっている専用ツールのほうが扱いやすくなります。

Q. 発表前の情報をAIに入力しても大丈夫ですか?

A. 会社として使ってよいサービスとプランを決めてから入力してください。入力内容を学習に使わせない設定があるかは、各サービスの料金ページや規約で確かめられます。未発表の数字や取引先名は、確定するまで伏せて入力する方法もあります。

Q. プレスリリースの画像もAIで作れますか?

A. 作れますが、製品写真や実際の画面は本物を使うのが基本です。記者は画像を記事にそのまま使うことがあるためです。AIの画像は、イメージ図やアイキャッチなど、実物を写す必要がない場面に向いています。

まとめ

プレスリリースのAI作成には、専用ツール、配信サービスのAI機能、汎用の生成AIの3つのやり方があります。専用ツールは入力項目が決まっていて手順をそろえやすく、配信サービスのAI機能は今の配信と一緒に使えます。汎用の生成AIは無料から始められ、プロンプト次第で何でも頼めます。

どれを選んでも、AIが作るのは下書きです。事実と数字の確認は人が持ち、AIには形を整える部分を任せる。この分け方にしておくと、作る時間を減らしながら、間違いのないリリースを出せます。まずは上のプロンプト例で1本作り、どこに手直しが要ったかを見てから、道具を決めてください。

配信したあとは、掲載されたかどうかの確認までを1セットにすると、次のリリースに生かせます。掲載の追い方は自社・競合の掲載記事をまとめて追う方法にまとめています。

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